立作者は、全体の構成を決め、その指示にしたがって部下の作者が持ち分の狂言を書いた。立作者自身も、1番目の第3幕4立目の浄瑠璃所作事と、2番目世話物を担当した。
立作者の下には、客分、二枚目、三枚目、狂言方、見習という階級があり、客分は立作者と同等の地位を持つ作者が劇場にいる場合に呼び、第3幕と第4幕を担当する。二枚目は次席作者のことで、第2幕3立目『暫』、第4幕以下大詰めまでの最も主要な場面を書いた。三枚目は第1幕2立目と第2幕3立目通し『だんまり』、そして大詰めが担当。狂言方は第1幕の序開きなど下級俳優の出る本筋とは関係のない場面をけいこのために書き、またけいこの立ち会いや拍子木打ち、{付帳}や書抜き(役者がせりふを覚えるように役者ごとにせりふを書きだしたもの)など、プロンプターの役割までさせられた。見習は、その名の示す通りで作劇とは無関係な雑用をいいつけられた。
2009年5月10日
立作者(たちさくしゃ)