スタニスラフスキー(1863-1938)とは、近代ロシア=ソ連を代表する演出家、俳優。
芝居好きの工場主の家に生まれ、14歳のころ兄弟を中心としたアマチュア劇団を結成、自ら俳優、演出家として演劇活動を始めた。やがて革新的な民衆のための演劇を作るため、ダンチェンコと共同でモスクワ芸術座を設立。チェーホフの『かもめ』、ゴーリキーの『どん底』などの演出で成功を収め、同劇団の名を世界に知らしめた。
また、後進の指導にも力を入れ、演技理論としてスタニスラフスキー・システムを確立。その理論をまとめた「俳優修業」は、リアリズム演劇における俳優教育のための体系的理論として今なお、世界の演劇教育の場に影響を与えている。