芸術上の手法、演出、文献などを特定の家族で管理し、その家族および師弟関係によって代々継承していく日本の伝統芸能の世界独特の制度、またその家族のこと。
能楽、歌舞伎、舞踊の世界では、祖先の築いた芸の正統制を保証するものとして用いられる。また、家系や師弟での芸の伝承を“免状”という形をとって管理するが、その管理する“家”および家の当主のことも指す。
伝統芸能の世界では古いものほど重んじられ、制度、様式などが固定化されがちで、家元制度に代表される名門尊重の傾向は、新しい芸術表現が生まれることを阻む要因になっているという指摘をする声もある。
